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スカラ座で見る「フィガロの結婚」その①
10月にミラノに旅行するのであれば、
ぜひ見ていただきたいのが「フィガロの結婚」であろう。 オペラ終了時間には日付も変わっていることも予測される…。 しかしこの長いオペラ、しっかりと予習をすることによって、 集団催眠から離脱することが出来るのだ。 全編に渡って流れる心地よい音楽、 おそらく脳波を調べれば「アルファー波」全開である。 したがって、ここでは「見る」ということにも注目したい。 超有名な序曲が終わって始まる場面がこれ。 http://jp.youtube.com/watch?v=Ao3jG-cOEPg フィガロは、スザンナとの念願の結婚式を夜に控えて上機嫌。 新しい部屋でベッドの寸法などを鼻歌交じりで測っている…。 これを現代風にアレンジしたものがこれ。 http://jp.youtube.com/watch?v=nnaOWZJILh4 なんと、伯爵が自動車会社の社長。フィガロがそこの社員。 伯爵夫人に恋する小姓ケルビーノは、若い自動車整備士なのだ。 同じ場面でありながら時代背景が違うため、 前者はベッドの寸法を物差しを使って測るのに対し、 後者は設計図を見ながら電卓をたたいているのにも注目して欲しい。 例えるなら、鬼才・黒沼監督による舞台 「忘れられた荒野」(ガラスの仮面より)を感じさせ、 一つの台本で何通りもの演出が可能である。 モーツァルトの音楽は普遍的なものであり、 古さを感じることなく、 いつの世にも受け入れられる現われ。 皮肉なことに初演した時代だけ受け入れられなかった…。 スカラ座に関してのお問い合わせは マックス・ハーベスト社のホームページへ お気軽にお問い合わせください。
by scalaza
| 2008-09-04 21:47
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