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「のだめ効果!?クラシック・ブーム」
人がプロのピアニストになっていく過程は、ドラマである。
厳しいレッスンを経て手に入れる栄光は、 「スポ根ドラマ」に匹敵するくらいだ。 去年放映された「のだめカンタービレ」というドラマも、 音大が舞台になっている物語であった。 しかしそれだけでは少し弱く、 通常、ドラマ性にエッセンスを加えなければならない。 例えば、 冤罪で留置所に入れられながらもコンクールを目指す「赤い激流」。 出生の秘密に翻弄されていく「少女に何が起こったか」。 同じく出生の秘密がらみ「疑惑の家族」。 すべてTBSである。 フジは「ロングバケーション」という、 ハートウォーミングなラブストーリーである。 ドロドロな前者に対して、 ソフィスティケートな後者という対照的な作りだ。 ただ残念なことに、すべてに共通して言えるのは、 ドラマの中での選曲がおかしいのだ。 コンクールの課題曲など、ありえない選曲や、 ガキでも弾けるような難度の低い入学試験曲…。 高視聴率だった割には、リサーチの甘さが目立っていた。 しかし昨年、大ヒットした「のだめカンタービレ」は違っていた。 ベースになるのはラブコメディだが、 ドラマの中で演奏される曲にリアリティーがあり、 それが効果的に使用されていた。 しっかりしたリサーチの上に成り立つこのドラマは、 漫画、ドラマ化、アニメ化とヒットを飛ばしている。 その後、この波に乗った空前のクラシックブーム。 動機はどうであれ、私はすばらしいことだと思う。 まさに「のだめ効果」なのだ。 参考のため、このような曲が使われている。 http://youtube.com/watch?v=x509qCxmRr8 クラシック音楽は決して敷居の高いものではない。 小、中、高で「音楽」を「音学」という観点で見てしまう場合も多いが、 ほかのジャンル同様、クラシックも楽しいものなのだ。
by scalaza
| 2007-01-18 06:19
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