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> ゼッフィレッリは正面から見ろ。
ゼッフィレッリの「アイーダ」をもう一度見る機会があった。
2006年のあの事件以来である。

http://www.youtube.com/watch?v=AxyBxbGF-Qg
あの事件。

天井桟敷からのブーイングにぶち切れ、
人気テノールのアラーニャが途中で帰ってしまいました。

代わりに控えていた歌手が突然、舞台に放り出され、
普段着のまま代役を務めた事件です。
さながら、古代エジプトにタイプスリップした感じに…。

今回、その時と同じ演出を見ながら、
月日が経つのは早いものだと痛感し、
テノールの最初のアリアを聴き終えた。

しかし私にとっては、今回も事件である。

確かにアリアは決していい出来ではなかった。
幕が開いてすぐの曲は喉の調子も完璧ではないのも分かる。

しかし、そのプレッシャーにも耐え、
一つの難度の高い曲を終えた演奏家に敬意を表して、
私は拍手をしようと思った。

しかし、静まり返った客席に身動きが取れなかった。
誰一人拍手をするものはいない。
…このような静寂を私は知らなかった。

例えるなら、
勇気を出してコクってみたものの、
完全に無視されてしまったような…。

別に嫌いでもいいから、
せめて何か言ってくれても良いんじゃないの?

ある意味、「沈黙は暴言より邪悪」。

今回の全観客無反応状態よりも、
アラーニャに対してのブーイングのほうが、
彼にしては救われたのではないか?
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by scalaza | 2009-07-01 01:46

川倉 靖(かわくらやすし)氏による2009-10年スカラ座オペラのブログです。
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