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「独占スクープ!潜入取材、ボックス席からの眺め(その1)」
何を着て行こうか…。
そういうことに頭を悩ますのも、楽しみの一つである。 今回は、失敗を繰り返さないように、十分に体調を整え、睡眠をとり、 また途中でお腹が鳴らないように、軽く食事もとっておいた。 完璧である。 すると不思議なことに、ヴィットリオ・エマヌエレ2世のアーケードは、 天国へ続く道のように、光り輝いているのだ。 道行く人々、オープンカフェに座っている人々は皆、 私に微笑みかけているようにさえ感じる。 そう、生まれて初めてのボックス席に、 私は明らかに浮き足立っているのだ。 ガレリア席専用の入り口から入っていった昔の私よ、さようなら…。 正面入り口から颯爽と入っていく私の耳に、 ふと、リングサイドの鐘の音が聞こえた気がした。 試合が始まったのだ。 ホワイエでの身のこなし…、まずは合格。 つかみはオーケーである。 しかし、この滅多に味わえないハイソサエティーな空気と、 夢のような上流階級の空間で、ひとつだけ気になることがあった。 むせ返るくらいに漂っている香水の中で、 私の周りだけ、さっき食べた「ケバブ」の匂いが漂っている…。 「オニオン抜き」にしなかったのは、唯一の誤算であった。
by scalaza
| 2006-12-13 08:48
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